例えば、アナログ式のレブカウンターに代わる新しいパワーメーターは、ハイブリッドシステムに必要なパワーのレベルやエネルギー回生の様子をディスプレイを通じてドライバーに伝えます。車速は、中央の丸型メータにデジタル表示されます。

メータパネルに新たに備わるパワーメーターは、エンジン作動のしきい値、すなわち、電力がこれ以下になるとエンジンが作動するというポイントを示します。アクセルペダルの特性とこのしきい値における圧力を感じるポイントとの組み合わせにより、ドライバーは表示によるフィードバックと感覚によるレスポンスの両方から、電気モーターによる走行をさらに適切に管理することができます。パワーメーターは、イグニッションスイッチをオンにしたときにシステムの作動準備が整ったことの表示（“Ready” インジケーター）や、最も効率的な運転スタイルまたは極めてスポーティな運転スタイルでのそれぞれの走行可能距離（“Efficiency” パワーレンジまたは“Boost”パワーレンジ）、より多くのパワーが必要な場合にシステムがエンジンを使用するポイントなど、ドライバーに役立つ情報も表示します。

燃料計に加え、バッテリーの充電状態を示すアナログ式のインジケーターが装備されたことで、プラグインハイブリッドドライブの2つのエネルギー源の残量を、いつでも確認することができます。モーターのみによる走行可能距離は、TFTディスプレイにも表示されます。走行可能距離の算出では、バッテリーの充電レベルに基づくEパワーモードでの距離と、燃料タンクのレベルに基づくハイブリッドモードでの距離が考慮されます。これら2つの距離は、別々に表示されます。

追い越しなどの際にキックダウンを行うと、いつでもシステムの総出力を最大限に発揮させることができます。この場合でもEパワーモードは作動を続け、アクセルペダルの踏み込みが再び控え目になれば、ただちにモーターのみによる走行が可能になります。