ナビゲーションシステムは従来同様にTMCとTMCproデータを処理するだけでなく、車両のGPSデータやモバイルインターネットデバイスからの情報も考慮します。このようにして入手したリアルタイム交通情報は、ルートと近隣の現在の交通状況の概要を継続的に提供します。データは2、3 分ごとにアップデートされるので、交通の変化をほぼ遅延なく表示します。これによってダイナミックなルート計算が可能になり、クォリティと反応時間を大幅に改善します。発生時に交通渋滞を検知して回避し、時間の無駄を最低限に抑えることができます。色分けによって、現在の交通状況を直感的に一目で把握することができます。グリーンの道路は順調な流れを、イエローは遅い流れを、レッドは渋滞を示します。

オンラインナビゲーションにはGoogle EarthとGoogle Street Viewも含まれます。これらのサービスはよく知られたブラウザーバージョン同様に、ドライバーと助手席乗員に地形、建物、道路の360° サテライトビューを提供します。これによって、運転前、運転中、目的地で、迅速かつ容易に位置を確認することができます。

ニュー911カレラでデビュー：ポルシェ・カーコネクト

ポルシェ・カーコネクトは、iOSとAndroidスマートフォンのためのアプリで、車の特定機能の遠隔制御と車両データへのアクセスに使用します。このアプリは、カイエン、マカン、およびパナメーラの全モデルですでに利用されています。ポルシェ・カーコネクトには、リモートサービス、セーフティサービス、およびセキュリティサービスが含まれます。リモートサービスによって、現在の燃料残量、航続距離、オドメーター、平均燃費、および平均車速など、車両情報へのリモートアクセスができます。さらに、オプションの電動ドアミラーの格納やドアのロックなど、アプリから車両の特定機能を操作することが可能です。このアプリは、混雑した駐車場などで車を迅速に見つけるために、ホーンやハザードライトの作動によって、ドライバーが車に戻るのをナビゲートします。セーフティサービスには、車の自動回収サービスが含まれます。車の故障時には、車の位置と車両情報が自動的にポルシェに転送されます。事故の場合は、車に内蔵されたテレマチックシステムが車の位置と情報を「安全オペレーティングセンター」に転送し、必要に応じて直ちに緊急通報を行います。

しかし、ポルシェ・カーコネクトは、ドライバーと助手席乗員の安全性を改善するだけでなく、車を盗難から守ります。車に装備されているポルシェ・ビークルトラッキングシステムによって、許可されない車の動きが直ちに検知され、ドライバーへのプッシュ通知とセンターアラームセンターへの通報が行われます。これによって、車の位置の特定と現地当局との連携による取り戻しが可能になります。ポルシェ・カーコネクトは現在、ロシアを含む欧州44か国、米国、カナダ、南アフリカで使用できます。国によっては、スマートフォンアプリに加えてApple Watchによるポルシェ・カーコネクトの特定機能の操作もできます。